夢はサッカー選手のA君とイタリアに行って美味しい物が食べたい!というB君。背の高い2人に「身長何センチあるの?」と早速質問が飛び交い緊張気味の2人・・・
オリエンテーションでは、認知症と認知症のケア技法であるユマニチュードについて簡単な講義を受けてもらいました。目線を合わせ優しく穏やかに話しかけるなど、しっかりと実践してくれていました。
☆自己紹介後、ティータイムに利用者さまと献立を立ててもらいました。普段は「何でもいい」と言う方からも「から揚げ!」と食べたいものを聞き出すことに成功✨素晴らしい!!利用者さまとスーパーまで買い物同行。ゆっくりとした歩調に長い脚で合わせるのは少し難しかったようです。
☆1日目、2日目はこちらで用意したレクリエーションを一緒に楽しみ、3日目は2人に考えてもらいました。『しりとり』は皆さんが同じ言葉を何度も繰り返すので困っていましたが、それもまた笑いのたねになっていました 。『神経衰弱』を皆さんとやる時のヒントとして、少ない枚数でやる工夫を伝えると「なるほど~」と納得。楽しく遊べたようです。
☆3日目に利用者さまの得意料理白菜のロールキャベツを教えてもらいながら作りました。指示を聞きながら上手に白菜を巻き、味付けも「薄い?」「大丈夫です」と確認しながら、とても美味しくできました(*’▽’)
☆ボランティアさんのリトミック♬があったので、先生の助手として大活躍!!一緒にリズムを刻んでいましたが、童謡は知らないようで歌えず💦「えぇ?!知らないの?」とジェネレーションギャップに衝撃 Σ(・ω・ノ)ノ!
【その人を知る】一人一人みんな違って、その人の人生がある。利用者さまがどんな人生を歩んできたのかインタビューをして「人生ノート」を作る。
今年度初めての試みとして、インタビューして作った「人生ノート」を最終日に発表してもらいました。Ⅽさんが若い頃の手術のことや最愛の夫を亡くしたことなどを話されたことをしっかりと受け止め、「突然目の前から消えてしまうことがあるんだな・・・愛って強いんだな・・・」と中学生が締め括るとCさんの目に涙が😢 普段職員へは話せない辛い心の内を、真剣に耳を傾け聞いてくれている中学生に話すことで表情が和らいだように感じました。
利用者さまにも優しく接し、先のことを見通し行動する生徒さん達でレクリエーションを考えてもらったり「人生ノート」の課題も積極的に取り組んでくれました。Ⅾさんが「私が13歳のころはこんなにしっかりしていなかった。もっとぼんやりして遊んでばかりいたわよ。子供時代は遊ぶのが大事なのよ」と生徒さんに言っていたことに「なるほどなぁ」と思いました。
最終日アンケートより
◆少し忘れっぽいけど自分たちと変わらない◆自分が高齢者になった時に「受けている側が気持ちのいい介護」を受けたい◆職員の利用者様への気配りが印象的だった◆一緒に暮らしていた最愛の人が突然いなくなる悲しみを知った◆介護の仕事のイメージが変わった◆辛い仕事だと思っていたが、笑顔のあふれる素敵な場所だった◆将来はこのような職に就きたいと思った ・・・などたくさんの嬉しい言葉をいただき、認知症や高齢者、介護の仕事への理解が少しでも伝わったように感じ、私たち職員も励まされました。
利用者さまの話に一生懸命、真摯に耳を傾ける姿に初心を思い出し、生徒さんから学ぶことも多かったように思います。