[認知症にやさしい地域作り]

立川市羽衣町で5月27日『第4回認知症模擬訓練』がおこなわれ、57人が参加しました。

事業者の合同実行委員が主催し、地域の自治会・羽衣会が全面協力。地域ぐるみとして定着しています。模擬訓練は、参加者が“認知症役”となって地域の住宅を訪問し、認知症の人への対応を体感してもらうもの。認知症への理解を広げ、認知症にやさしいまちづくりをめざしています。集まった参加者は3,4人のチームになり、挨拶役・認知症役・説明役と担当を決め、割り振られた地域に出発です。全体147件(通行人含む)で模擬訓練をする事が出来ました。参加者からは「いざ認知症の人に遭遇するととっさの対応は難しい」「2,3年後には立川全域で実施できるようにしたい」など感想が出されました。訓練には、小平市の地域包括支援センターや八王子の民医連事業所からの参加もありました。地域ぐるみで認知症を支える取り組みは、他の地域からも注目を浴びています。

羽衣町で地域ぐるみの認知症見守り模擬訓練をはじめたきっかけは、2014年健生会グループ・当法人の施設部門会議で、当時のえがおの家の施設長が、福岡県大牟田市で取り組まれている「認知症SOSネットワーク模擬訓練」を羽衣町地域で実施しようと提案したことからでした。地元商店街や地域包括支援センターなどに協力をもとめ、2014年に商店街を対象とした「認知症買い物セーフティーネット」を実施。2015年5月に、地元自治会の羽衣会や地域の医療機関、三多摩健康友の会の協力を得て1回目の「認知症見守り模擬訓練」が実現しました。以来、地域の方からは、「毎年やらなきゃダメ」と積極的な声もあり、訪問地域を広げながら恒例の取り組みとなっています。